ある日、突然。

悪性高血圧と、それに伴う心不全・腎不全・網膜症・脳梗塞など。現在も続く治療のあれこれとその周辺を記録するブログです。

心不全、起こしてるよ。

画像クリニックに辿りつくまでも、一度では歩行できず、
休み休みという風体でとぼとぼ歩き、何回か道端でヘタりこんでいたら、
親切な警察の人に「大丈夫?」と声をかけられてしまう有様だった。


よほどふらふらしているように見えたのかもしれない。
気をつけねば。


そんな調子で画像検査クリニックに行くと、そこは高層ビルの一角で、
待合室は、病院というより小さな会社の待合室のようだった。


そして待合室に待っているのは自分だけで、とても静かだ。


指示されるままに着替え、CT撮影し、撮影フィルムが渡されるのを
少し緊張しながら待つ。技師なのか医師なのかよくわからないが、
結果に何かコメントを付けてくれているようだった。


1時間あまりで画像を受け取ると、私は内科医院に戻った。


そして再び、内科の診察室。


中に入ると、先生が私が今運んできたフィルムを出しておもむろに言った。


「心不全、起こしてるよ。」


想像してなかった言葉を言われた私は、一瞬、虚を突かれ「は?」となる。


「紹介状を今書くから、すぐ〇〇〇病院に行って。」
「僕の後輩の医師がいて、云々…」


なにかいろいろ話してくれていたが、申し訳ない、詳細は記憶に残ってない。


ガンとか心筋梗塞とか糖尿病とか、わかりやすい病名ならよかったのだが、
言われた言葉が「心不全」。


昔は死因がはっきりしない場合の病名をすべて心不全と称していたなあ、
心臓が動いていない、でも自分はまだ死にそうな感じはしないし、
とかの脈絡のない感想は出てくるのだが、
心不全がどういう病態なのか、どういう人がなるのか、
自分の中の知識と全くつながらない。


どう受け止めるべきか、それがわからない。


混乱のままに、言われたことに「はい」「はい」と生返事でうなずくと、
そのまま先ほど撮影した画像を紹介状とともに再び渡され、
総合病院にタクシーで移動することになった。


その日、内科医院には朝10時には来院していたのだが、
再び出た時、すでに15時をまわっていた。

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